Nozomi Kato - 公開日 2019年 7月 21日, 最終更新日 2023年 2月 25日 | ポーカー

ワールドシリーズオブポーカー2019には8569名が参加しました。これはワールドシリーズオブポーカーが始まってから2番目の多さです。「8569→2880名」まで2日目で絞られ、3日目で入賞者が1286名にまで絞られました。

この時点で1.5万$の賞金は確定! この先どのような戦いを繰り広げるのでしょうか。さあ、ビデオポーカープレイヤーの方々!主な参加者を見ていきましょう。

 

チップリーダー

プレベン・ストッカン(ノルウェー人、ロシア在住)は現時点で2憶チップ以上獲得しているただ一人の参加者です。EPT、Norwegian Championships National、Unibet Open、partypoker Caribbean Poker Partyでグランプリになったこともあります。また、それ以外にも様々な国と地域の大会で活躍しています。

ですが、彼は一時ピンチに陥りました。

「3日目の時点で9.3万だったので、幸先はかなり良かったです。しかも早々に18万までチップが増えました。でも、ブラフに負けて危うくゼロになるところでした。でもライバルがかなり攻めてくるのでフォールドしました。ここでヤケになっていたら本当にゼロになっていましたね。ですが、ゼロにはならなかったとはいえ、一時は0.5万チップまで減ったんです。でもそこから頑張りましたよ」

そこからの彼はまさに神がかり的。2憶チップまで上げたわけですからね。

プレベンは大勝利したラウンドに関してこう述べています。

「フランス人選手との対戦は劇的でした。ライバルにはチップが60万あった。そして4万まで3ベット。私はポケットAがあったので、10万まで4ベット。でも私の手札最悪だった。ライバルは4万でチェックして、4ターン目まで手札の状況はダメなままだった。私は12万までベットして、ライバルはチェック。そこでいきなりライバルが全賭けしてきた。そのとき幸運にもスリーカードが完成したんだ。でも、彼はあまり良い手札ではなかったよ」

オールインでプレベンをフォルドさせようとしたのでしょうが、通じずにそのままプレベンが勝利した形ですね。一気にチップ60万枚を失ったのですから本当に恐ろしいですね。

そして、最多チップ保持者として3日目をスタートしたジュリアン・ミリヤードも120万チップで3日目を突破しています。

 

歴代優勝者

ワールドシリーズオブポーカーの歴代優勝者3名も、ナンバーワンに返り咲くべくコマを進めています。

ジョン・チャン(2005年)が49.8万チップ。クイ・ニュエン(2016年)が66.9万チップ。クリス・マネーメーカー(2003年)が68.1万チップ。

クリスはショートスタックで地道にチップを集めていき、ビッグスタックから始めたクイは一時アベレージを割ることに。しかし、最終的に復活しました!

しかし、ジョン・シン(2018)、ジョー・ハッチェム、ジム・ベクテル、スコッティ・ニュエンといった4名の歴代優勝者は3日目で敗退。

さらには、去年2位のトニー・マイルズ、イゴール・クルガノフ、ベンジャミン・ポラック等の強者もすでに敗退しています。

 

バブルボーイ(惜しくも入賞できなかった人)

プロポーカー選手のライアン・ポーチェッドリーが惜しくも敗退。

ライアンの最終戦は、まさに運命のイタズラと表現すべき結果でした。

ライアンの最初の手札はA-K、ライバルは6-7。ライバルの4.2万コール、プロップ後の1.8万ベットまではライアンが不利でしたが、ここでリバーにKが現れライアンに勝利が見えてきました。ですがさらにリバーに7が出て、ライバルのオールインによりライアンは敗退することとなりました。

ですが、バブルボーイになったライアンは特別賞として、来年のワールドシリーズオブポーカーのメインイベントに挑戦できることとなりました。

今年は惜しくも敗退しましたが、2020年はグランプリになれると良いですね。

 

日本人選手

日本人選手は3日目の開始時点で26人。そのうち14人が4日目に参加できることとなりました。これは日本人選手の総数としては歴代最多です。その中のマツシタタカシさんは2018年のワールドシリーズオブポーカーでも入賞(216位:賞金約5万$)を果たしていますが、それ以外の13名にはメインイベントへの参加歴はありません。

今年のワールドシリーズオブポーカーは日本人選手も含めてベテランプレイヤーが全体的に不調ですが、そのぶんフレッシュな顔ぶれになっているという印象です。日本人のポーカー選手が多くなってきていて、実力の底上げも成されていると言っていいでしょう。

ナカイコウジさん、オグラタカシさん、キハラナオヤさんは惜しくも負けてしまいました。

ここからは、日本人選手14人のうち、できるだけ多くのプレイヤーが4日目を突破することを祈りつつ応援しましょう!