生存者バイアスとは？具体例や対策方法2つなどを紹介します！

生存者バイアスとは、成功事例だけを見て判断し、失敗事例を見落としていることを指します。生存者バイアスは私生活やビジネスで重要なポイントとなるため、理解しておくことが大切です。

この記事では、生存者バイアスの概要や具体例、対策方法などを詳しく紹介します。

生存者バイアスとは？

生存者バイアスとは、成功者や成功事例のみにスポットライトを当て、失敗者や失敗事例を無視することです。

「バイアス（bias）」の意味は「偏り」で、生存者（成功者）のみに目を向けられることから『生存者バイアス』と呼ばれています。

物事を判断するときに成功者の話だけを聞いてデータ分析をすると、失敗者の事例は完全に無視されるため、失敗の本質がわからないまま物事が進んでいきます。

生存者のみからビジネスのアドバイスを受けたり、恋愛のアドバイスを受けたりすることが生存者バイアスに陥っているといえます。

プライベートやビジネス問わず、成功事例と失敗事例の両方を聞くことが大切で、よい結果だけを聞いている方は何事もうまく物事が進みません。

生存者バイアスの具体例を紹介

生存者バイアスの具体例を2つ紹介します。

1. 世界で活躍している経営者

世界で活躍している経営者「スティーブ・ジョブズ」「マーク・ザッカーバーグ」「ビル・ゲイツ」は、大学を卒業していません。

上記3人の経営者だけをみると、大学を卒業しなくても、ビジネスで成功できると判断できます。

ただし、大学を卒業せずに経営者を目指して失敗した人も多く存在します。

世界で活躍している数人の経営者のみの学歴を見て判断し、失敗者のデータを完全に無視していることが生存者バイアスのわかりやすい例です。

2. カジノギャンブル依存症患者

海外のランドカジノや日本でも楽しめるオンラインカジノでは、1,000万円超えや1億円超えの大金を手にできることで有名です。

カジノで稼いでいる成功者の話だけを聞くと、数万円が簡単に数百万円〜数千万円にできると判断できます。

ただし、カジノゲームに負け続け、ギャンブル依存症患者になっている方も多く存在しているのが現実です。

ギャンブル依存症に陥ったことのない方の話だけを聞くのではなく、ギャンブル依存症患者の話も聞くことで、カジノとの付き合い方が大きく変わります。

近い将来、日本国内でもカジノ施設が開設される予定ですが、ギャンブル依存症と向き合いながら楽しむことが大切です。

生存者バイアスの対策方法2つ

生存者バイアスに陥らないための対策方法を2つ紹介します。

1. 成功事例と失敗事例の両方を調査する

生存者バイアスは、成功事例だけを見てデータ分析したり、物事を決めたりすることに問題があります。

物事を決めるときは成功事例だけではなく、失敗事例も含めて総合的に判断することが大切です。

成功事例を学ぶことは重要ですが、失敗事例を把握しておくことの方がより重要です！

2. 客観的に物事を判断する

生存者バイアスに陥らないためには、客観的に物事を判断することが大切です。

生存者バイアスに陥っている方の多くは、自分が成功したい意志が強すぎて主観的にしか物事をみれていません。

成功したい気持ちはわかりますが、失敗事例を含めて客観的に物事をみることが成功への最大の近道です！

生存者バイアスのまとめ

生存者バイアスは、成功事例のみでデータ分析を行い、失敗事例を完全に無視することを指します。

生存者バイアスとうまく向き合っていくためには、成功することを夢見るだけではなく、失敗事例やリスクなども受け入れることが大切です。

ビジネスやプライベートで成功を収めたいときこそ、客観的に物事を判断するように心がけましょう！