- 公開日 2023年 5月 01日, 最終更新日 2023年 5月 01日 | 日本カジノ

横浜市がカジノ誘致を撤退!

2021年9月10日、横浜市の山中竹春市長は横浜市議会で初の所信表明演説を行い、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の誘致を撤回すると宣言しています。

山中市長は、2021年8月22日に投開票が行われた任期満了に伴う横浜市長選へ出馬し、2位と18万票差を付けて初当選を果たした人物です。

横浜市長選は「IR誘致の賛否」が大きな争点となっており、山中市長はIR誘致撤回を公約のひとつに掲げていました。

横浜市民の調査においても、強く反対が約53%、どちらかと言えば反対が約18%とあわせて約70%以上の方がカジノ誘致へ反対している状況でした。

山中市長は就任後、公約どおりカジノ誘致から撤退を表明したため、残るIR候補地は大阪府・市、和歌山市、長崎県の3自治体です。

 

横浜市がカジノ誘致を撤退した主な4つの理由

横浜市がカジノ誘致を撤退した主な理由や市民の反対理由を4つ紹介します。

 

1. 治安の悪化が不安

横浜市にカジノがオープンすることで、治安が悪化することや住みにくくなることなどの反対意見が多く見受けられました。

横浜市民は、住みやすくかつ観光客も訪れやすい現状の横浜市を維持したい思いが強かったためです。

 

2. ギャンブル依存症患者が増加しそう

横浜市にカジノを含む統合型リゾートが建設されることで、ギャンブル依存症患者が増加すると懸念されていました。

政府もギャンブル依存に伴うリスクは大きな課題として掲げており、日本にIRが誕生する前にさまざまな対策を固める方針です。

 

3. ほかの政策を優先すべき

横浜市はIR誘致ではなく、ほかの政策を優先すべきとの意見が多くありました。

生産年齢人口の減少や世帯の縮小、空き家・空き店舗の増加問題など、さまざまな課題に直面している横浜市であるため、多くの市民は現在直面している課題の早期改善を求めて反対活動を行っていました。

 

4. 横浜のイメージに合わない

カジノやIRが横浜市のイメージに合わないとの意見も多くありました。

横浜市は東京とは一味違う、国際色豊かな街並みが魅力です。日本の住みたい街No.1にも頻繁に選ばれる都市であり、カジノやIRは横浜市に建設するべきではないと判断されたためです。