ベーシックストラテジー
ベーシックストラテジーとは、確率論に基づいてブラックジャックを進めていくことができるカジノ攻略法です。
名称だけを聞くと難しいイメージを持つ方も多いかと思いますが、「ベーシック=基本」「ストラテジー=戦略」と訳すことができ、ブラックジャックの基本戦略であることが分かります。
ブラックジャックはプレイヤーとディーラーの1対1の対戦であり、手札の合計が21に近い方が勝ちとなります。
非常にシンプルなゲーム内容ですが、2枚の手札を配布された後はプレイヤー自らが「ヒットorスタンドorダブルダウン」などを判断しなければならないという駆け引きも存在します。
そのため、ただ闇雲に判断していてはプロのディーラーに勝利することは難しいのが現実です。そこで活用していただきたいのが「ベーシックストラテジー」なのです!
ベーシックストラテジーは、プレイヤーに配布された2枚の手札とディーラーの1枚のオープンカードを基に、プレイヤーが次の一手をどうすれば最も勝率が高くなるのかを表で示したものです。
その場の勘や今までの流れなどを考慮して自分で判断することも大切ですが、迷ったときや調子が悪いときなどはベーシックストラテジーを活用することで確実に勝率を上げることができます!
つまり、ブラックジャックをプレイする際にベーシックストラテジーを利用することで、負けの少ない安定したギャンブルが可能となるのです。
ベーシックストラテジー表の見方
ベーシックストラテジーを利用するためには、まず表の見方をマスターしなければなりません。一見、複雑そうに見えるベーシックストラテジー表ですが、覚えてしまうとすごく簡単です!
では、ベーシックストラテジー表の見方を解説していきます。
ベーシックストラテジー表(ハードハンド)
ディーラーのオープンカード1枚 | |||||||||||
自 分 の 手 札 2 枚 の 合 計 値 |
2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | A | |
8 以下 |
H | H | H | H | H | H | H | H | H | H | |
9 | H | D | D | D | D | H | H | H | H | H | |
10 | D | D | D | D | D | D | D | D | H | H | |
11 | D | D | D | D | D | D | D | D | D | H | |
12 | H | H | S | S | S | H | H | H | H | H | |
13 | S | S | S | S | S | H | H | H | H | H | |
14 | S | S | S | S | S | H | H | H | H | H | |
15 | S | S | S | S | S | H | H | H | H(R) | H | |
16 | S | S | S | S | S | H | H | H(R) | H(R) | H(R) | |
17 以上 |
S | S | S | S | S | S | S | S | S | S |
上記の表が、ベーシックストラテジーの最も基本的な「ハードハンド」と呼ばれる表です。この表は、「A=1」として数えるパターンです。
ベーシックストラテジー表の『縦と横の数字』について
ベーシックストラテジー表の縦の数字(8以下〜17以上)は「プレイヤーの手札2枚の合計値」、横の数字(2〜A)は「ディーラーのオープンカード1枚」を示しています。
この縦と横の数字を基に、次のアクションを行うアルファベットへと導き出していくのです。
例えば、プレイヤーの手札2枚の合計値が「15」、ディーラーのオープンカード1枚が「7」であった場合、プレイヤーが次にするべきアクションは『H』になることが分かるかと思います。
ベーシックストラテジー表の『アルファベット』について
ベーシックストラテジー表のアルファベットは、プレイヤーが次にするべきアクションが示されています。アルファベットの意味は以下のようになっています。
- H:ヒット(もう1枚カードを追加する)
- D:ダブルダウン(ベット額を倍にする)
- S:スタンド(今の手札を維持する)
- H(R):ヒットorサレンダー(サレンダーできる場合はサレンダー、できない場合はもう1枚カードを追加する)
- P:スプリット(手札を分割してプレイする)
つまり、自分の手札2枚の合計値とディーラーのオープンカード1枚を基に導き出されたアルファベットのアクションをすればよいのです。
ベーシックストラテジー表の種類
ベーシックストラテジー表は全部で3種類存在しています。
3種類ありますが、プレイヤーの手札2枚やアルファベットの示し方が異なるだけで、見方や使い方は全て同じです。
ベーシックストラテジー表の種類は以下の3種類です。
- ハードハンド:Aを1として数える表
- ソフトハンド:Aを11として数える表
- スプリット:プレイヤーの手札2枚が同じカードの場合に用いる表
では、この記事でまだ紹介していない「ソフトハンド」と「スプリット」のベーシックストラテジー表を見ていきましょう!
ベーシックストラテジー表(ソフトハンド)
ディーラーのオープンカード1枚 | |||||||||||
自 分 の 手 札 2 枚 |
2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | A | |
A・2 | H | H | H | D | D | H | H | H | H | H | |
A・3 | H | H | H | D | D | H | H | H | H | H | |
A・4 | H | H | D | D | D | H | H | H | H | H | |
A・5 | H | H | D | D | D | H | H | H | H | H | |
A・6 | H | D | D | D | D | H | H | H | H | H | |
A・7 | S | D | D | D | D | S | S | H | H | H | |
A・8 | S | S | S | S | S | S | S | S | S | S | |
A・9 | S | S | S | S | S | S | S | S | S | S |
ベーシックストラテジー表(スプリット)
ディーラーのオープンカード1枚 | |||||||||||
自 分 の 手 札 2 枚 |
2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | A | |
2・2 | P | P | P | P | P | P | H | H | H | H | |
3・3 | P | P | P | P | P | P | H | H | H | H | |
4・4 | H | H | H | P | P | H | H | H | H | H | |
5・5 | D | D | D | D | D | D | D | D | H | H | |
6・6 | P | P | P | P | P | H | H | H | H | H | |
7・7 | P | P | P | P | P | P | H | H | H | H | |
8・8 | P | P | P | P | P | P | P | P | P | P | |
9・9 | P | P | P | P | P | S | P | P | S | S | |
10・10 | S | S | S | S | S | S | S | S | S | S | |
A・A | P | P | P | P | P | P | P | P | P | P |
3種類のベーシックストラテジー表の違い
ハードハンド
- 縦の数字は「8以下〜17以上」とプレイヤーの手札2枚の合計値を示している
- アルファベットは「H、D、S、H(R)」の4種類
ソフトハンド
- 縦の数字は「A+数字」とA(11と数える)が手札に来た場合にのみ使用できる
- アルファベットは「H、D、S」の3種類
スプリット
- 縦の数字は「2・2〜A・A」と手札2枚のカードが同じになった場合にのみ使用できる
- アルファベットは「H、D、P、S」の4種類
3種類のベーシックストラテジー表の違いを理解し、最初に配布される2枚の手札を考慮して最も適した表を積極的に使ってみましょう!
ベーシックストラテジーの使い方
ベーシックストラテジーの概要や表の見方、種類を理解できた方は、最後に使い方をしっかりと身に付けることが大切です。
では、ベーシックストラテジーの使い方を簡単に解説していきます。
ベーシックストラテジーを使用したゲームの流れ
- 自分に配布された2枚の手札を確認する
- 「ハードハンド」「ソフトハンド」「スプリット」全3種類のどれの表を使用するかを決める ※初心者の方は『ハードハンド』一択でOK!
- ディーラーのオープンカード1枚を確認する
- 自分の手札とディーラーのオープンカードからアルファベット(次の一手)を導き出す
- アルファベット通りのアクションを行う
- 勝敗決定
以上が、ベーシックストラテジーを使用した基本的なゲームの流れとなります。表の見方や種類、アルファベットの意味、導き出し方さえ理解しておけばカジノ初心者の方でもすぐに慣れることができ、いつでも活用することができます!
ベーシックストラテジーの勝率
- ベーシックストラテジー使用あり:勝率『約49.5%』
- ベーシックストラテジー使用なし:勝率『約43.0%』
このように、ベーシックストラテジーを使用した方が「約6.5%」勝率が高くなっていることが分かります。ただし、ブラックジャックの種類やテーブル毎に勝率はやや異なります。
ですが、間違いなくベーシックストラテジーを使用した方がプレイヤーの気分や勘に左右されることなく、最も勝ちやすいアクションを選択できるため、必然的に勝率は上がると言われています!
ベーシックストラテジーの期待値
- ベーシックストラテジー活用あり:期待値『約99.5%』
- ベーシックストラテジー活用なし:期待値『約96.0%』
このように、ベーシックストラテジーを活用した方が「約3.5%」期待値が高くなっていることが分かります。期待値も勝率同様、ブラックジャックのルールなどによってやや異なりますが、活用ありの方が期待値が高くなることに間違いありません!
ベーシックストラテジー表なしでも簡単に使える必勝法3選
ここで紹介する必勝法は誰でも簡単に覚えることができ、ブラックジャック攻略の最も重要なポイントでもあります!
では、カジノ初心者の方でも簡単に使えるおすすめのブラックジャック必勝法を3つご紹介していきます。
自分の手札の合計値が『8以下』なら必ずヒット
最初に配られる2枚の手札の合計値が8以下ならば、迷わず「ヒット」です!なぜなら、どんなカードを引いてもバースト(22以上)になることはなく、絶対に今の手札以上に強くなるからです。
自分の手札の合計値が『17以上』ならスタンド
最初に配布される2枚の手札の合計値が17以上ならば、「スタンド」することをおすすめします。17の場合、ディーラーに勝てるかと言われれば微妙なところではありますが、もしヒットするとなると「4以下」を引き当てる必要があります。
4以下を引くことができれば勝利に大きく近づきますが、5以上を引き当てた時点で負けが確定するという大きなリスクもあります。
そのため、引く確率を考慮するとスタンドすることがベストと言えるのです!
自分の手札が『A・A』なら必ずスプリット
最初に配られた2枚のカードが「A」と「A」だった場合、絶対に「スプリット」を選択しましょう!なぜなら、Aは「1」または「11」を自由に選択することができ柔軟な対応ができるためです。
また、次のヒットで最も当選確率の高い「10」を引いた時点で『ブラックジャック(21)』が確定するためです。
まとめ
カジノのテーブルゲーム定番人気のブラックジャックの必勝法ベーシックストラテジ―を解説してきましたが、カジノのテーブルゲームといえばルーレットも非常に人気なテーブルゲームの中の一つです!
そこでご紹介したいルーレットゲームの必勝法としてマンシュリアン法があります!
マンシュリアン法とは、ルーレットの数字4つにベットする賭け方「コーナーベット」のみを利用し、負ける度に賭け金とコーナベットの箇所を増やしていくような勝負の仕方で、最大の特徴としては、5連敗以上しない限り、確実に利益を出すことができるという魅力的な攻略法ですので、こちらも参考にしてみてください!